『騒音屋が行く!』

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地下鉄の音が・・・?

当社は集合住宅での騒音トラブルの仕事が多いので、一般の人に分かりやすく解説しようと思って始めたブログなのですが、つい更新が遅くなってしまいます。文章も字が見難いので、今回は初心に帰って見やすく整理することにしました。

今日は振動の話です。
大阪まで振動の行商(営業)に行ったのですが、これはどうも失敗のようです。ホテルの建設現場なのですが、すぐ脇を地下鉄が通っていてその振動が固体音として客室に聞こえるかどうかの調査です。
こういう振動調査の場合気を付けるのは依頼する会社によって、二つ考え方があることです。1つは「敷地境界線の振動レベルを測る環境測定」、2つ目は「地下鉄の振動が地盤と建物躯体を伝わり音が客室内でどれくらいになるかを考えて、振動加速度レベルを測る」と言うことです。以前から懇意にしてもらっている設計会社の紹介なので、仕事としては当然後者の方なのですが、事前に聞いた話では大阪の建設会社は地元の業者さんにもう声をかけているとのこと、おまけに設計はもう終わって確認申請中ということなので、音が聞こえてしまった場合の対策と言っても殆ど方法がありません。
本来設計前にやって置かなければならない仕事なので、断った方が良いのかな…?
という事で、あまり気が進みません。

とりあえず1時間前に現場に行って地下鉄駅の周囲を確認しました。2本の線が立体交差する駅なのですが、道路に出る出口下で聞いていると下を通っている線の音(直接音ではなく固体音)が聞こえてきます。「これは微妙だなぁ?」建設会社の現場事務所に行って話をしました。まず予算を聞いて、現場の担当者さんの話から判断すると1の環境測定と言う意識のようです。
こちらは関東から出かけていくので金額的に太刀打ち出来ません。「それだったら地元の業者さんに…」と一旦は帰りかけたのですが、一通り考え方を説明し見積を出すことになりました。それには、振動が客室内でどれくらいの音になるかの予測が出来なければなりません。
仕事にならなければ無駄足ですが、知識もお金の内と考えて一応予測計算の方法を調べていると、今度は単位の問題が気にかかってきました。

これから先は専門的になるので要点だけ書いておきます。
振動の測定の場合、振動レベルと振動加速度レベルという二つの単位があり、しかも後者には国際基準と国内の基準があります。1G:140dB の ISOと1G:120dB の JIS(※1)
振動加速度レベルから室内の音を計算する式があるのですが、いくつかの論文を調べていくと研究者と測定技術者の間で単位の混乱があるのではないかということに気がつきました。通常日本では測定器の関係もあって1G:120dBで測定・計算しているようですが、ハンドブックや論文の一部は国際基準になっているものがあります。僕の頭も混乱してきました!(こんなことを前にも書いた気がするな・・・?)


(※1)0dB基準値が10のマイナス6乗(ISO)と10のマイナス5乗(JIS)

振動レベル振動加速度レベルについてはこちらが参考になります。
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